運行管理者試験の受験資格と必要書類――実務経験1年か、基礎講習か

運行管理者試験は誰でも受けられる試験ではありません。入口が2つあり、どちらを通るかで必要な書類も、貨物・旅客の選び方も変わります。しかもその2つは「試験の種類との関係」が逆です。公式発表から、つまずきやすいところを中心にまとめました。

最終更新: 2026年8月7日/出典: 公益財団法人 運行管理者試験センター

このページは政府・公的機関の公式サイトではありません。個人開発の学習アプリ「運行管理者ウカール」が、公表されている情報を整理して掲載しているものです。受験資格に該当するかどうかの最終的な判断は、必ず運行管理者試験センターの公式サイトでご確認ください。

0このページの内容

1入口は2つ――どちらか一方に当てはまれば受けられる

公式の表現は「運行管理者試験は、以下のどちらかに該当する方が受験できます」です。両方そろえる必要はありません。

ルート条件証明のしかた
A 実務経験 試験日の前日までに、1年以上の運行管理に関する実務経験 実務経験承認者からのメールによる承認
B 基礎講習 認定機関で基礎講習を修了(指定期日までの修了予定でも可) 基礎講習修了証または運行管理者講習手帳の画像
実務経験がまだ1年に満たない方は、基礎講習を受ければ実務経験ゼロでも受験できます。これが「未経験から運行管理者を目指す」ときの現実的な入口です。ただし基礎講習は試験とは別の手続き・別の費用で、この試験に合格しても基礎講習を受けたことにはなりません(逆も同じです)。

2ルートA:実務経験1年以上

対象になるのは、次のどちらかの運行管理に関する実務経験です。

🔴 軽貨物(貨物軽自動車運送事業)は、公式に名指しで除外されています。いわゆる黒ナンバーの軽貨物での経験は、どれだけ長くてもこのルートの実務経験になりません。対象は緑ナンバーです。

期間の数え方は「試験日の前日まで」です。申請日でも、申請受付の締切日でもありません。CBTは試験日を自分で選ぶため、受験日を後ろにずらすことで1年に届くケースがあり得ます。

実務経験承認者の情報が5つ必要です

実務経験は自己申告では通りません。実務経験承認者に承認メールを送ってもらう仕組みで、申請時に次の5項目を入力します。

つまり申請は自分ひとりでは完結しません。承認者に事前に話を通し、承認メールを見落とさないよう伝えておくのが安全です。

出典: 運行管理者試験センター「CBT試験新規受験申請の概要」②受験資格・③必要書類

3ルートB:基礎講習の修了(修了予定を含む)

国土交通大臣が認定する講習実施機関で、平成7年(1995年)4月1日以降に、貨物・旅客の試験に応じた基礎講習を修了した方が対象です。

「平成7年4月1日以降」という起点があります。それより前に受けた基礎講習は、このルートの証明として使えません。かなり昔に講習を受けたきり、という方は日付を確認してください。

「修了予定」でも申請できます

講習がまだ先でも、修了予定として申請できます。ただし条件があります。

令和8年度第1回の場合、この提出期限は令和8年7月29日(水)でした。申請受付の締切(7月15日)とは別の日付である点に注意してください。

なお、講習を受けた講習実施機関から修了情報が登録された場合は、アップロードは不要です。また、修了証の氏名が申請する氏名と一致しない場合は、両方の氏名が確認できる本人確認書類を追加でアップロードします。

4いちばん間違えやすい「種類の一致」の非対称

ここが、このページでいちばんお伝えしたいところです。貨物試験と旅客試験のどちらを受けられるかというルールが、ルートAとルートBで違います。

ルート試験の種類との関係
A 実務経験 公式は事業の種類を限定していません。条文上「試験の種類に応じた実務経験」といった限定が置かれていないため、貨物の実務経験で旅客試験を受けることは妨げられていません。
B 基礎講習 「講習の種類と試験の種類が同じでなければなりません」と明示されています。旅客試験を受けるなら旅客の基礎講習が必要です。
直感に反しますが、「実務経験ルートのほうが自由で、基礎講習ルートのほうが縛りが強い」という関係です。貨物の基礎講習を修了した方が旅客試験を受けたい場合、そのままでは申請できません。旅客の基礎講習を受け直すか、旅客での実務経験1年で申請することになります。

この判定を間違えると、書類審査で止まって受験できません。アプリ「運行管理者ウカール」には、この分岐を質問形式でたどれる受験資格ルートチェッカーを入れてあります。

5全員に必要な書類・情報

ルートに関係なく、新規受験では次の4点が必要です。

  1. 申請に利用するメールアドレス――受験者ご本人のもの。以後の連絡(受付のお知らせ、審査完了、受験確認書)はすべてメールで来ます。
  2. 本人確認書類――運転免許証・住民票・マイナンバーカードのいずれか1つ。JPEGまたはPDF10MB以内
  3. 顔写真――JPEGのみ。6ヵ月以内に撮影したもの。
  4. 受験手数料等の支払方法の選択――コンビニ・クレジットカード・ペイジーから1つ。あらかじめ決めておくと申請がスムーズです。

これに加えて、ルートAなら実務経験承認者の5情報ルートBなら基礎講習修了証または運行管理者講習手帳が必要です。

6本人確認書類3種の落とし穴

3種類とも共通で、氏名・生年月日が申請内容と一致し、文字が判読でき書類の全体が写り四隅が画面内に収まっていることが必要です。そのうえで、書類ごとに固有の注意があります。

書類この書類だけの注意
運転免許証有効期限内であること。氏名変更により裏書きがある場合は、表面と裏面の画像を1つの画像に加工する必要があります。
住民票マイナンバーが記載されていないもの。記載がある場合は該当箇所を切り取るか塗りつぶします。
マイナンバーカードマイナンバーの記載がない表面のみ通知カード(写真がないもの)は使えません。
住民票を取りに行く前に確認してください。窓口で何も言わないとマイナンバー入りで発行されることがあります。マイナンバーを記載しない住民票を請求すれば、加工の手間が省けます。

7顔写真だけ条件が厳しい

本人確認書類はJPEGでもPDFでも通りますが、顔写真はJPEGのみ有効です。ここを取り違えると差し戻しになります。

公式は「デジタルカメラやスマートフォンで写真を撮影した場合はJPEG形式で保存してください」と案内しています。iPhoneの標準設定(HEIF/HEIC)のままだとJPEGになりません。撮る前に設定を「互換性優先」にしておくか、書き出し時にJPEGへ変換してください。

82回目以降は書類が顔写真だけになる

令和4年度以降に受験または欠席した方で、同じ試験種類を受け、氏名に変更がない場合は「再受験申請」が使えます。このとき本人確認および受験資格確認の書類を添付する必要はありません。必要なのは顔写真(正面・無帽・上三分身・無背景・6ヵ月以内)だけです。

そのかわり事務手数料200円(税込)が加わります。費用と日程の詳細は 日程・申込み・当日の流れ にまとめています。

受験資格の判定も、試験対策も

「運行管理者ウカール」には受験資格ルートチェッカーを収録しています。実務経験か基礎講習か、試験の種類と一致しているか、修了予定でも申請できるかを、質問に答えていくだけで確認できます。試験対策としては貨物1,360問・旅客1,352問を全問解説つきで収録しています。

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